書籍

量子力学

『量子論の基礎―その本質のやさしい理解のために』

清水明、新物理学ライブラリ

量子力学の考え方と取り扱いの基礎を学ぶことができる教科書。公理を導入することで、見通し良く量子論を理解できる。ベルの不等式と、そのやぶれをどう理解すればよいか詳しく記述されている。折に触れて読み返したい一冊。

『現代の量子力学(上)』

『現代の量子力学(下)』

J. J. サクライ、吉岡書店

ブラケット形式での記述に慣れることができる。角運動量の取り扱いについて詳しい。日常的に角運動量を取り扱う原子物理屋にはありがたい。

『量子力学I』

『量子力学II』

猪木慶治・川合光KS、物理専門書

演習書として最適。豊富な問題に挑戦することで、計算力をつけることができる。

原子物理学・冷却原子

『Atomic Physics』

C. J. Foot, Oxford University Press

冷却原子実験に向けた原子物理の入門書的位置づけ。必ず読んでおきたい一冊。超微細構造までの一通りの準位構造と、原子と光の相互作用、分光法、レーザー冷却とトラップ手法、BECまでとカバーしている範囲は広い。 H. J. Metcalf & P. van der Straten『Laser Cooling and Trapping』Springer タイトル通り、原子の冷却とトラップに詳しい。

『量子光学』

久我隆弘、朝倉書店

原子物理・冷却原子について、和書でコンパクトにまとまっている本。原子の準位構造、原子と光の相互作用、分光法、レーザー冷却とトラップ、BECまで一通りカバーしている。C. J. Pethick & H. Smith『Bose-Einstein Condensation in Dilute Gases』Cambridge University Pressより物性的な方面としてBECについて学ぶための標準的な教科書。

量子コンピュータ

『驚異の量子コンピュータ: 宇宙最強マシンへの挑戦』

藤井啓祐、岩波書店

M. A. Nielsen & I. L. Chuang『Quantum Computation and Quantum Information』Cambridge University Press
量子コンピュータの教科書の古典にして金字塔。
石坂智 他『量子情報科学入門』共立出版

光学

『Principles of Optics』

M. Born & E. Wolf, Cambridge University Press

古典光学の骨太な教科書。収差に詳しい。

『Optics』

E. Hecht, Addison Wesley

こちらも古典光学の骨太な教科書。

『基礎からわかる光学部品』

中村壮一,藤江大二郎、オプトロニクス社

実験で使う光学部品の基本的な機能・特性・材質についてまとめられてる。

『The Quantum Theory of Light』

R. Loudon, Oxford University Press

『Nonlinear Optics』

R. W. Boyd, Academic Press

テキスト

『Rubidium 87 D Line Data (pdf)』

D. A. Steck
https://steck.us/alkalidata/

原子物理の基本的概念・公式の的に加え、ルビジウム原子の準位構造・遷移周波数・諸々の物理量がまとめられており、実験には欠かせない。Clebsch-Gordon係数の表があるのもありがたい。

動画

『冷却原子量子シミュレータ』

富田隆文
QLEAP量子技術教育プログラム 授業動画

大森研究室特任助教の富田が、冷却原子実験について授業をしています。大森研究室の実験室の様子も紹介しています。

[リュードベリ原子編] https://youtu.be/ofuiT9r3gS0

[実験室ツアー] https://youtu.be/Y3G2XSYxn1M

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